陸上はオモロー
日本陸上選手権の最終日、大雨がふりしきる等々力競技場での男子100m
ファイナルは力が入った。 そして美しかった。
「現役続行」宣言のベテランと若き王者の新旧対決、先行する36歳をぐいぐい
脚をのばして23歳が捉え、胸の差かわしての3連覇!
長野県岡谷出身とあって塚原には思わずテレビ前でキターと力が入ってしまっ
た。 スロービデオで見るスタート横一線のダッシュはなんと壮観なことか。
これぞ短距離走者たちの筋肉美だ。はちきれんばかりの。 それでもこの種目
五輪では黄色人種の出る幕はないだろう。女子マラソン以外に決勝進出やメダ
ルなんてほとんど望めない。
でも妙な小競り合いとか駆け引きが少ないところが陸上競技は良い。力と力の
勝負で潔い。 しかしゲタをはくまで分からないのが勝負であり誰も予想しない結
末があるのも常。 1500mのゴール手前、あざやかに抜け出したと思ったトップ
がこけるとは。